CD-RW(シーディーアールダブリュー/Compact Disc ReWritable)とは、書き込んだ内容を消して、何度でも記録し直せるCDのことです。一度きりしか書けないCD-Rとは異なり、中身を入れ替えながら繰り返し使える点が特徴でした。
現実世界に例えると、CD-RWはホワイトボードのようなものです。書いては消し、また書くことができます。そのかわり、紙に印刷したものほど見やすくはなく、他の場所へ持ち出したときに読んでもらえないことがあります。
CD-RW図解
CD-Rとの違い
| 項目 | CD-RW | CD-R |
|---|---|---|
| 書き換え | およそ1000回まで可能 | 一度だけ |
| 記録の方式 | 金属の状態を変える | 色素を焼いて変色させる |
| 盤面の反射 | 弱い | 強い |
| 他機での再生 | 読めないことがある | ほぼ問題ない |
| 価格 | 高め | 安い |
金属の状態を変えて記録する
仕組みがCD-Rとは根本的に違います。記録層に使われている合金は、当てるレーザーの強さによって、結晶の状態とそうでない状態を行き来します。この二つの状態で光の反射率が変わることを利用して、0と1を書き分けています。何度でも戻せるのはこのためです。
反射が弱く読めない機器がある
実用上の最大の弱点です。記録した部分と、していない部分の反射の差が、CD-Rに比べてかなり小さいため、読み取り装置によっては認識できません。とくに古い音楽プレーヤーや車載の機器では読めないことが多く、受け渡しには向きませんでした。
書き込みが遅い
もう一つの難点です。金属の状態を変えるには、色素を焼くより慎重な制御が要るため、対応する速度の上限が低く抑えられています。CD-Rが高速化を進めていく一方で、CD-RWは速度の面で差を広げられ、扱いにくさが増していきました。
消し方が二通りある
使う際に迷いやすい点です。目次の情報だけを消して見かけ上まっさらにする方法と、記録層全体を初期化する方法の二つがあります。前者は短時間で済みますが、後者は数十分かかります。中身を確実に消したい場合は、全体の初期化を選びます。
フロッピーの代わりとして使われた
当時の位置づけです。書き換えができて容量が大きいことから、フロッピーディスクに代わる持ち運び用の媒体として期待されました。ファイルを個別に書き足せるようにする専用のソフトも普及し、外付けのディスクのように扱う使い方が広まりました。
USBメモリに置き換えられた
役目を終えた理由です。差し込むだけで読み書きでき、書き換え回数の心配も少なく、容量も大きいUSBメモリが安くなったことで、存在意義が薄れました。読み取り装置を必要としない手軽さは、光ディスクがどう工夫しても埋められない差でした。
いま手元にある場合
実務的な助言です。過去に保存したCD-RWが残っている場合、記録層は年月とともに劣化するため、読める機器があるうちに別の媒体へ移しておくのが安全です。書き換え型は書き込み型より保存の寿命が短いとされており、長期の保管には向きません。



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