Visual Basic(ビジュアルベーシック)とは、Microsoftが開発した、画面部品をマウスで配置しながらアプリを作れるプログラミング言語のことです。BASICという古くからの言語をもとに、視覚的(ビジュアル)な開発環境を組み合わせたことで、1990年代に多くの開発者に広く使われました。
現実世界に例えると、Visual Basicは部品をはめ込むだけで組み立てられるプラモデルのようなものです。ボタンや入力欄といった部品をあらかじめ用意された画面の上に配置していくだけで、アプリの見た目を直感的に作り上げられます。
Visual Basic図解
Visual Basicの特徴
Visual Basicの特徴は、ボタンやテキストボックスといった画面部品を、マウス操作で自由に配置しながらアプリの画面を組み立てられる点です。画面の見た目を作る作業と、動作を決めるコードを書く作業を分けて進められるため、当時としては直感的な開発が可能でした。
Visual Basicの歴史
Visual Basicは1991年に初版が登場し、Windows向けアプリケーション開発の代表的な言語として広く普及しました。最終的な旧世代の版である「Visual Basic 6.0」が2008年に公式サポートを終えるまで、多くの業務システムの開発に使われてきました。
VB.NETとの違い
| 項目 | Visual Basic(〜6.0) | VB.NET |
|---|---|---|
| 基盤 | 独自の実行環境 | .NETという新しい基盤 |
| 設計思想 | 手続き型が中心 | 本格的なオブジェクト指向 |
| 現在の扱い | サポート終了 | 現役の言語として提供 |
後継にあたるVB.NETは、Visual Basicの文法を受け継ぎながら、.NETという新しい基盤の上で全面的に作り直された、別の言語という位置づけです。
VBA・VBScriptとの関係
| 言語 | 関係 |
|---|---|
| VBA | Visual Basicの文法をもとに、Officeソフトのマクロ用に作られた言語 |
| VBScript | Visual Basicの文法をもとに、簡易な自動化用に作られた言語 |
どちらもVisual Basicと似た書き方ができますが、それぞれ異なる用途向けに派生した、別々の言語として扱われています。
BASICとの関係
Visual Basicという名前が示すとおり、1960年代に登場した「BASIC」という初心者向けのプログラミング言語を土台にしています。BASICの分かりやすい文法を受け継ぎながら、当時としては先進的だった視覚的な画面開発の仕組みを組み合わせたのが、Visual Basicの成り立ちです。
メリット
Visual Basicの利点は、専門的な訓練を受けていない担当者でも、比較的短期間で業務アプリを作れることでした。画面設計とコードの記述が分かりやすく結び付いており、当時のWindowsアプリ開発の裾野を大きく広げた言語です。
デメリット・現在の位置づけ
一方で、すでに公式サポートが終了しており、新規開発の言語として選ばれることはほとんどありません。現在も稼働している古い業務システムの保守で目にすることはありますが、新しく作る場合は後継のVB.NETや、他の言語が選ばれるのが一般的です。
身近な例
今もオフィスで使われている古い業務システムの中には、Visual Basic 6.0で作られたまま稼働し続けているものが少なくありません。開発環境の入手が難しくなっていることもあり、こうしたシステムの刷新は多くの企業にとって課題となっています。
あわせて知っておきたい用語
- VB.NET(ブイビー ドットネット):
.NET基盤上で作り直された、Visual Basicの正式な後継言語です。 - VBA(Visual Basic for Applications):
Officeソフトのマクロ機能として使われる、Visual Basic系の言語です。 - BASIC(ベーシック):
Visual Basicの土台となった、初心者向けの古いプログラミング言語です。 - .NET(ドットネット):
VB.NETなどが動作する、Microsoftが提供する開発基盤です。


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