トナー(Toner)

トナー(Toner)図解 T
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トナー(Toner)とは、レーザープリンターや複合機で使われる、粉状の着色材料のことです。樹脂と顔料を細かく砕いた粉で、熱で溶かして紙に焼き付けることで文字や図を描き出します。

現実世界に例えると、トナーはアイロンで貼り付ける色つきの粉のようなものです。まず静電気で狙った場所に粉を乗せ、そこへ熱と圧力を加えて紙に溶かし込みます。インクのように染み込むのではなく、表面に固まって残ります。

トナー図解

トナー(Toner)図解
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インクとの違い

項目 トナー インク
状態 粉 液体
紙への定着 熱で溶かして固める 染み込ませて乾かす
水への強さ にじまない にじむものがある
放置したとき 固まりにくい 乾いて詰まる

粒の大きさが画質を決める

中身を知ると性能の違いが分かります。トナーの粒は数マイクロメートルほどで、粒が細かく揃っているほど、文字の輪郭がなめらかに仕上がります。以前は砕いて作る方式が主流でしたが、いまは液体の中で粒を育てる方式が増え、形の揃った細かい粒が得られるようになっています。

静電気で運ばれる

印刷の仕組みとの関わりです。トナーはあらかじめ電気を帯びており、感光体の上で静電気が残っている部分にだけ吸い寄せられます。そこから紙へ移され、最後に熱で固定されます。湿気が多いと帯電が乱れやすく、印刷がかすれる原因になるのはこのためです。

カートリッジの形が機種で違う

購入時に戸惑いやすい点です。トナーは機種ごとに専用の容器に入っており、同じメーカーでも型番が違えば使い回せません。感光体と一体になった形と、トナーだけを交換する形があり、後者は一回あたりの費用を抑えられる代わりに、別途感光体の交換時期も管理する必要があります。

純正品と互換品

費用の面で必ず出てくる選択です。メーカーが出す純正品のほか、他社が作った互換品や、使い終えた容器に詰め直した再生品が安く出回っています。価格は大きく下がりますが、印刷の濃さや故障時の保証に差が出ることがあるため、業務用の機器では契約の条件を確かめてから選びます。

取り扱いの注意

安全面で知っておくべきことです。粉が非常に細かいため、こぼれると舞い上がりやすく、吸い込まないように注意が要ります。こぼした場合は掃除機で吸わず、湿らせた布で静かに拭き取るのが基本です。細かい粉が掃除機の中で舞い、火花に触れると発火するおそれがあるためです。

残量の表示は目安

運用での注意点です。機器が示す残量は、印刷した枚数や画素の数からの推定であることが多く、実際の残りとずれることがあります。表示がゼロでもしばらく刷れる場合もあれば、図の多い書類を続けると表示より早く尽きる場合もあります。予備を一本置いておくのが安心です。

使い終えた容器は回収に出す

最後に処分の話です。多くのメーカーが使用済みの容器を無償で回収しており、部品の再利用や素材の再資源化に回されています。自治体のごみとして出せる場合もありますが、残ったトナーが飛び散らないよう袋に入れるなどの配慮が必要です。回収の仕組みを使うのが手軽です。

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