DVD(Digital Versatile Disc)とは、CDよりも大容量のデータを記録できる光ディスクの規格のことです。「Digital Video Disc」と呼ばれていた時期もありますが、映像に限らずさまざまなデータを扱えることから、現在は「Versatile(多目的の)」の名が使われています。
現実世界に例えると、DVDはCDという1冊のノートを、もっと細かい字で書けるノートに置き換えたものです。見た目の大きさ(直径12cm)は同じでも、記録できる情報量はCDよりずっと多く、映画1本分の映像も画質を保ったまま収められます。
DVDは1990年代半ばに、複数の家電・電機メーカーが共同で策定した規格です。当時競合していた複数の光ディスク方式が統一されたことで、世界的に広く普及する土台ができました。
CDより大容量になった理由
DVDでは、CDが使う780nm(近赤外線)よりも波長の短い650nm前後の赤色レーザーを使います。波長が短いほどより小さな点を読み書きできるため、同じ12cmの円盤でも、より細かくデータを詰め込めるようになりました。
DVDの種類
DVDには、用途に応じていくつかの規格があります。読み取り専用のものと、自分でデータを書き込めるものに大きく分かれます。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| DVD-ROM | あらかじめデータが記録された、読み取り専用のディスク |
| DVD-R | 一度だけ書き込める追記型のディスク |
| DVD-RW | 約1,000回程度、繰り返し書き換えられるディスク |
| DVD-RAM | ランダムな書き換えに強く、業務用途などで使われた形式 |
容量の違い
| タイプ | 容量の目安 |
|---|---|
| 片面1層 | 約4.7GB |
| 片面2層 | 約8.5GB |
| 両面1層 | 約9.4GB |
CD・Blu-rayとの比較
波長が短くなるほど、より高密度にデータを記録できることがわかります。DVDはCDとBlu-rayの中間に位置する規格といえます。
現在の位置づけ
かつてDVDは映画のパッケージ販売やパソコンのデータ配布に広く使われていましたが、現在は動画配信サービスやクラウドストレージの普及により、新たに購入・利用される機会は少なくなっています。それでも、ネット環境に依存せず映像や資料を残せる媒体として、また長期保存用のアーカイブとして、根強い需要が残っています。
あわせて知っておきたい用語
- CD-R:
一度だけ書き込める、DVDより容量の小さい光ディスクです。 - ハードディスク(HDD):
磁気ディスクにデータを保存する記憶装置です。 - SSD:
電子部品にデータを記録する、高速な記憶装置です。 - USB:
周辺機器を接続する規格。データの持ち運びにはUSBメモリもよく使われます。



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