Apache Tomcat(アパッチ・トムキャット)とは、Javaで作られたWebアプリケーションを動かすためのサーバーソフトウェアです。利用者からのアクセスを受け取り、Javaのプログラムを実行して、その結果をWebページとして返す役割を担います。無償のオープンソースソフトで、単に「Tomcat(トムキャット)」と呼ばれることも多くあります。
現実世界でいえば、Javaで書かれた料理レシピ(プログラム)を実際に調理して提供する「専門レストランの厨房」のようなものです。お客さん(利用者)の注文を受けて、厨房で調理し、できあがった料理(Webページ)を届けます。Java製アプリを動かすことに特化した厨房、それがTomcatです。レシピ(プログラム)さえ用意すれば、調理から提供までをこの厨房が引き受けてくれるため、作り手はアプリの中身づくりに集中できます。
Apache Tomcatの役割
Tomcatは、Javaで作られた動的なWebアプリケーションを実行する土台を提供します。
- Javaプログラムの実行
サーブレットやJSPというJavaの仕組みを動かせます。 - アクセスの受付
利用者からのリクエストを受け取り応答します。 - 無償で使える
オープンソースなので費用をかけずに導入できます。
Webサーバーとの違い
Tomcatは「アプリケーションサーバー」の一種で、静的なファイルを返す一般的なWebサーバーとは役割が少し異なります。両者は組み合わせて使われることもあります。
| 種類 | 主な役割 |
|---|---|
| Webサーバー | 画像やHTMLなど、決まったファイルを返す。 |
| Apache Tomcat | Javaプログラムを実行し、動的なページを作る。 |
Apache Tomcatが使われる場面
Tomcatは、企業の業務システムや会員制サービスなど、Javaで作られたWebアプリケーションの実行環境として広く利用されています。動作が軽く導入も比較的簡単なため、開発中の動作確認から実際のサービス運用まで幅広く使われます。名前の「Apache」は、これを開発している団体「Apacheソフトウェア財団」に由来します。Java開発の定番サーバーとして、長年多くの現場で選ばれ続けています。
あわせて知っておきたい用語
- Java:
幅広い分野で使われるプログラミング言語です。Tomcatはこれを動かします。 - Webサーバー:
Webページを利用者へ配信するソフトやコンピュータです。 - サーブレット(Servlet):
Javaで動的なWeb処理を行う仕組みです。 - オープンソース:
ソースコードが公開され自由に使えるソフトです。


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