Java(ジャバ)とは、企業の業務システムからAndroidアプリまで幅広く使われている、世界で最も普及したプログラミング言語の1つです。1995年に登場して以来、「一度書けば、どこでも動く(Write once, run anywhere)」を合言葉に、OSを問わず動くプログラムを作れる言語として発展してきました。
その仕組みを現実世界でいえば、「世界共通の楽譜」のようなものです。楽譜(Javaのプログラム)は1つでも、各国の演奏者(JVMという実行環境)がその場に合わせて演奏してくれるため、どの国のホール(Windows・Linux・macOS)でも同じ曲を再現できます。
Java図解
Javaの特徴
- OSを選ばない
JVM(Java仮想マシン)さえあれば、WindowsでもLinuxでも同じプログラムが動きます。 - 堅牢で大規模開発向き
型チェックが厳格で、メモリ管理も自動。大人数・長期間の開発に耐える設計です。 - 資産と実績が豊富
30年近い歴史で蓄積されたライブラリ・フレームワーク・技術者の層が厚く、金融や官公庁など堅い分野でも信頼されています。
Javaが使われている分野
| 分野 | 内容 | 代表的な技術 |
|---|---|---|
| 業務システム | 銀行・保険・官公庁などの基幹システム。Javaの最大の主戦場。 | Spring Framework |
| Androidアプリ | スマホアプリの開発。現在は後継のKotlinと併用。 | Android SDK |
| Webサービス | 大規模Webサイトの裏側の処理。 | Tomcat・Jakarta EE |
Javaの歴代バージョン
Javaは1996年の登場から、機能を足しながら版を重ねてきました。2018年のJava 10からは半年ごとに新しい版が公開され、そのうち2年ごとの版が、長期間保守される「LTS(長期サポート)版」になります。業務システムでは、主にLTS版が使われています。
| バージョン/公開 | 主な変更点 |
|---|---|
| JDK 1.0 1996年1月 |
最初の正式版。「一度書けば、どこでも動く」を掲げて登場 |
| JDK 1.1 1997年2月 |
内部クラス、データベースにつなぐJDBCを追加 |
| J2SE 1.2 1998年12月 |
画面部品のSwing、コレクションを追加。ここから「Java 2」と呼ばれる |
| J2SE 1.3 2000年5月 |
高速な実行環境のHotSpot VMを標準に |
| J2SE 1.4 2002年2月 |
正規表現、assert、新しい入出力(NIO)を追加 |
| J2SE 5.0 2004年9月 |
ジェネリクス、拡張for文、列挙型、アノテーションを追加。番号の表記が「1.5」から「5.0」に |
| Java SE 6 2006年12月 |
名称が「J2SE」から「Java SE」に。処理速度を改善 |
| Java SE 7 2011年7月 |
オラクルによる買収後、初の版。try-with-resources、switch文での文字列を追加 |
| Java SE 8(LTS) 2014年3月 |
ラムダ式、Stream API、新しい日付と時刻の仕組みを追加 |
| Java SE 9 2017年9月 |
モジュールシステム、対話的に試せるJShellを追加 |
| Java SE 10 2018年3月 |
型を省略できるvarを追加。ここから半年ごとの定期公開に |
| Java SE 11(LTS) 2018年9月 |
HTTPクライアントを標準化。Java EE関連の機能を本体から分離 |
| Java SE 17(LTS) 2021年9月 |
12〜16で順に加わったレコード、テキストブロックなどを含む。シールクラスを追加 |
| Java SE 21(LTS) 2023年9月 |
仮想スレッド、switchでのパターンマッチングを追加 |
| Java SE 25(LTS) 2025年9月 |
小さなプログラムを短く書ける書き方を正式に追加 |
| Java SE 27 2026年9月 |
最新版。TLS通信に耐量子暗号を組み合わせた鍵交換を追加 |
表では、半年ごとの定期公開が始まった2018年以降について、LTS版と最新版だけを載せています。間の版で試験的に加わった機能は、次のLTS版で正式な機能としてまとめて使えるようになるのが一般的です。
JavaScriptとの関係
名前がよく似た「JavaScript」という言語がありますが、両者はまったくの別物です。「メロンとメロンパン」に例えられるほど中身は異なり、Javaは主にサーバー側や業務システムで、JavaScriptは主にブラウザ側で動きます。名前が似ているのは、JavaScriptの登場時に人気だったJavaにあやかった命名の名残です。
あわせて知っておきたい用語
- JVM(Java仮想マシン):
Javaのプログラムを実行するソフトウェア。「どこでも動く」の立役者です。 - JavaScript:
名前は似ていますが別の言語。主にブラウザ側で動きます。 - C#:
Javaと似た設計思想を持つマイクロソフトの言語。業務システム開発の両雄です。 - フレームワーク:
開発の土台となる枠組み。JavaではSpringが代表格です。



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