ベンダー資格(Vendor Certification)とは、製品やサービスを作っている企業が、自社の製品を扱う知識や技術を持っていることを試験で認定する資格のことです。マイクロソフト、AWS、シスコ、オラクルなどが代表的で、IT業界では実務の力を示す資格として広く使われています。
現実世界に例えると、ベンダー資格は自動車メーカーが、自社の車を整備できる技術者に出す認定証のようなものです。作った会社自身が「この人ならうちの製品を任せられる」と保証してくれるので、依頼する側の安心につながります。
ベンダー資格 図解
ほかの資格との違い
IT資格の分類です。IT分野の資格は、国が実施する国家資格、特定の企業が実施するベンダー資格、特定の製品に偏らない知識を問うベンダーニュートラル資格の3つに大きく分けられます。
| 種類 | 主な例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国家資格 | 基本情報技術者、情報処理安全確保支援士 | 幅広い基礎知識を問う |
| ベンダー資格 | マイクロソフト認定、AWS認定、シスコ技術者認定、ORACLE MASTER | 特定の製品の実務力を問う |
| ベンダーニュートラル資格 | LPIC、CompTIA | 特定の企業に偏らない技術を問う |
代表的なベンダー資格
よく知られている資格です。クラウドの分野ではAWS認定、マイクロソフト認定、Google Cloud認定、ネットワークの分野ではシスコのCCNA、データベースの分野ではORACLE MASTERなどが有名です。いずれも、初心者向けの基礎から専門家向けの上位まで段階が分かれており、経験に合わせて挑戦できる構成になっています。
実務に直結する
取得するメリットです。ベンダー資格は、実際の現場で使われている製品の操作や設計の方法を問うため、勉強した内容がそのまま仕事に役立ちます。採用や案件の募集で、特定の資格を持っていることが条件や歓迎の要件として挙げられることも多く、転職や仕事の受注で自分の力を示す材料になります。
企業にとっての価値
会社側から見た意味です。製品を販売する企業と協力関係を結ぶ際に、資格を持つ社員の人数が条件になることがあります。資格の保有者が多いほど上位の協力関係を結べ、仕入れの条件や、受けられる支援が有利になる場合もあるため、会社として資格の取得を後押しするところも少なくありません。
有効期限と更新
注意したい点です。多くのベンダー資格には、数年程度の有効期限があり、更新の試験や手続きを受けないと失効してしまいます。製品は次々と新しい版が出るため、知識が古くならないようにするための仕組みです。国家資格のように一度取れば一生有効、というものとは考え方が異なります。
試験の受け方
受験の方法です。多くのベンダー資格は、全国にある試験会場のコンピューターで解答する形式で、空いている日時を自分で選んで予約できます。最近は、自宅などから試験官の監視付きでオンライン受験できる資格も増えています。結果はその場で分かるものが多く、合格するとデジタルの認定証が発行されます。
受験料と学び方
準備の話です。ベンダー資格の受験料は、1回あたり1万円台から数万円程度と、国家資格より高めに設定されていることが多くあります。一方で、多くの企業が無料の学習教材や模擬試験を公開しています。教材で基礎を固め、実際に製品を触って練習してから受験するのが、合格への近道です。
選び方のこつ
どの資格を目指すかの考え方です。今の仕事で使っている製品や、これから進みたい分野で多く使われている製品の資格を選ぶのが基本です。特定の製品にしか通用しないという面もあるため、国家資格やベンダーニュートラル資格で幅広い基礎を固めつつ、ベンダー資格で専門性を示す、という組み合わせもよく勧められています。



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