不正アクセス(Unauthorized Access)とは、許可を得ていない人が、他人のIDやシステムの弱点を使って、コンピューターへ入り込む行為のことです。日本では法律で禁じられており、罰則も定められています。
現実世界に例えると、不正アクセスは拾った鍵で他人の家へ入ることのようなものです。鍵を壊していなくても、中の物を持ち出さなくても、入った時点で違法です。「入れたから入った」は理由になりません。
主な手口
| 手口 | やり方 | 主な対策 |
|---|---|---|
| 使い回しの悪用 | 他所で漏れたIDで試す | 使い回さない |
| 総当たり | 片端から入力する | 回数制限、長い文字列 |
| だまし取り | 偽サイトで入力させる | 住所欄を確かめる |
| 弱点を突く | 未修正の欠陥を使う | 更新を適用する |
法律で禁じられている
知っておきたい前提です。不正アクセス禁止法により、他人のIDでログインする行為そのものが処罰の対象です。データを盗まなくても、壊さなくても成立します。加えて、他人のIDを無断で第三者へ教える行為も禁じられています。
気づかれにくい
厄介なのはここです。正しいIDで入られてしまえば、記録の上では正規の利用と区別が付きません。侵入されてから発覚まで何か月もかかる例が珍しくなく、その間に情報を持ち出され続けることになります。
個人が狙われる理由
「自分は関係ない」と考えがちですが、そうではありません。他所から漏れた組み合わせを片端から試す手口では、狙いを定めているわけではなく、通ったところが被害に遭います。有名か無名かは関係ありません。
まず効くのは使い回しをやめること
対策の優先順位ははっきりしています。サービスごとに別のパスワードにするだけで、他所の漏えいが自分の被害へ広がる経路を断てます。管理しきれないぶんは、パスワード管理のソフトに任せるのが現実的です。
多要素認証が壁になる
次に効くのがこれです。パスワードが漏れていても、手元の端末での確認が必要になるため、それだけでは入れなくなります。とりわけメールと決済に関わるものは、優先して設定しておく価値があります。
気づいたときにすること
手順を決めておくと慌てません。ネットワークから切り離す、別の安全な端末からパスワードを変える、心当たりのないログイン履歴や送信済みメールを確認する。業務の端末であれば、自分で対処せず担当者へ連絡してください。
試すこと自体が違法
最後に念のため。「入れるか試しただけ」も不正アクセスにあたります。他人のシステムの弱点を調べる行為は、相手の許可を得ていなければ許されません。学習のためであれば、自分で用意した環境か、許可の明示された練習用の場で行ってください。
あわせて知っておきたい用語
- フィッシングサイト:
本物を装って情報を盗もうとする偽のサイトです。 - 多要素認証:
複数の手段を組み合わせて本人を確かめる仕組みです。 - 脆弱性:
攻撃に利用されうる、システムの弱点です。 - パスワード:
本人であることを示すための、秘密の文字列です。


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