Objective-C(オブジェクティブシー)とは、1980年代に開発された、C言語にオブジェクト指向の考え方を取り入れたプログラミング言語です。長年にわたりAppleのMacやiPhone向けアプリ開発の主力言語として使われてきました。
イメージとしては、Objective-Cは頑丈な骨組みに柔らかい表現力を足した建築様式のようなものです。C言語という頑丈な土台の上に、Smalltalk譲りの柔軟な発想を組み合わせています。
Objective-Cとは
Objective-Cは、広く使われていたC言語をベースに、Smalltalkが確立したオブジェクト指向の考え方を組み合わせた言語です。C言語の実行速度の高さと、オブジェクト指向の柔軟な設計のしやすさを両立させることを目指して開発されました。
Objective-C図解
Objective-C誕生の背景
1980年代初頭、ブラッド・コックスとトム・ラブによって開発されました。当時すでに広く普及していたC言語の資産を活かしながら、Smalltalkのようなオブジェクト指向の利点も取り入れたいという狙いから生まれた言語です。
NeXTとAppleへの採用
Objective-Cは、スティーブ・ジョブズが設立したNeXT社のOS開発に採用されたことで大きく注目されました。その後1997年にAppleがNeXT社を買収したことをきっかけに、Objective-CはApple製品の開発言語として本格的に受け継がれることになります。
iPhone・Mac開発の主力言語として
2007年に発売されたiPhone以降、Objective-CはiOSアプリ開発の標準言語として広く使われるようになりました。世界中の開発者がこの言語を用いて、数多くのiPhoneアプリやMacアプリを生み出しました。
C言語との互換性
Objective-Cは、C言語の文法をそのまま含む形で設計されているため、既存のC言語のコードをほぼそのまま利用できるという特徴があります。この互換性の高さが、既存資産を活かしながら新しい設計を取り入れたい開発者に評価されました。
Swiftの登場とその後
2014年、Appleはより現代的で書きやすい新言語Swiftを発表しました。以降、新規のiOS・Mac向けアプリ開発ではSwiftが主流となり、Objective-Cは徐々にその役割を譲る形になっています。
Objective-Cが今も使われる理由
長年にわたって蓄積されてきた既存のアプリのコードの多くがObjective-Cで書かれているため、保守や機能追加の場面では今もこの言語が使われ続けています。SwiftのコードとObjective-Cのコードを混在させて開発することも可能です。
Objective-Cの特徴
角括弧を使ったメッセージ送信の記法など、独特の見た目を持つこともObjective-Cの特徴の1つです。C言語の知識がある開発者にとって親しみやすい部分と、Smalltalk由来の独特な書き方が混在している点が、この言語ならではの個性となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 登場年 | 1980年代初頭 |
| 開発者 | ブラッド・コックス、トム・ラブ |
| 主な用途 | iOS・Macアプリの開発(現在はSwiftが主流) |



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