非同期処理(Asynchronous Processing)とは、ある処理の完了を待たずに、次の処理を先に進められる実行方式のことです。時間のかかる処理を裏側に任せておき、その間も他の作業を並行して進められる点が特徴です。
現実世界に例えると、非同期処理は洗濯機を回している間に、別の家事を済ませておくようなものです。洗濯が終わるのをただ立って待つのではなく、その間に掃除や料理を進めておき、洗濯が終わったら知らせを受けて取り込みに向かいます。
非同期処理 図解
非同期処理の特徴
非同期処理の特徴は、時間のかかる処理を呼び出した後も、その完了を待たずに後続の処理をすぐに実行できる点です。処理が完了したタイミングで、あらかじめ用意しておいた「完了時に行う処理」が呼び出される、という流れで結果を受け取ります。
非同期処理の仕組み
非同期処理では、時間のかかる処理を裏側(バックグラウンド)に切り離して実行し、その処理が終わった時点で結果を受け取る仕組みが使われます。呼び出した側は結果を待つ間も止まらず、他の処理を続けられるため、全体としての処理効率を高められます。
同期処理との違い
| 項目 | 非同期処理 | 同期処理 |
|---|---|---|
| 次の処理への移行 | 完了を待たずに先へ進める | 完了を待ってから |
| コードの複雑さ | 順序管理の工夫が必要 | 順番どおりで理解しやすい |
| 処理効率 | 待ち時間を有効活用できる | 待ち時間の影響を受けやすい |
非同期処理を実現する代表的な仕組み
| 仕組み | 内容 |
|---|---|
| コールバック | 処理完了時に呼び出す関数をあらかじめ渡しておく方式 |
| Promise | 非同期処理の結果を後から受け取れる形にまとめたもの |
| async/await | 非同期処理を、同期処理のような見た目で書ける記法 |
マルチスレッドとの関係
非同期処理は、複数の処理の流れ(スレッド)を同時に動かす「マルチスレッド」とは異なる考え方です。非同期処理の多くは、限られた処理の流れの中で「待ち時間」を有効活用する仕組みであり、必ずしも複数の処理を物理的に同時実行しているわけではありません。
メリット
非同期処理の最大の利点は、時間のかかる処理を待つ間も、画面の操作や他の処理を止めずに済むことです。通信の完了を待つ間もアプリの操作を受け付け続けられるなど、利用者にとって快適な体験を実現できます。
デメリット・注意点
一方で、処理の完了する順番が保証されないため、複数の非同期処理が絡む場合はコードが複雑になりやすいという弱点があります。先に呼び出した処理より、後から呼び出した処理が先に終わってしまうこともあり、順序を意識した設計が必要になります。
非同期通信との違い
似た言葉に「非同期通信」がありますが、これはWebページがサーバーとの通信を裏側で行う、より限定的な使い方を指す言葉です。非同期処理は通信に限らず、ファイルの読み書きや時間のかかる計算など、あらゆる処理に当てはまる、より広い概念です。
あわせて知っておきたい用語
- 同期処理(Synchronous Processing):
完了を待ってから次の処理へ進む、非同期処理と対になる方式です。 - 非同期通信(Asynchronous Communication):
Webページの通信を、画面の動きを止めずに行う仕組みです。 - Promise:
非同期処理の結果を、後から受け取れる形にまとめた仕組みです。 - コールバック関数(Callback Function):
処理の完了時に呼び出されるよう、あらかじめ渡しておく関数です。



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