パブリックDNS(Public DNS)とは、誰でも無料で利用できるよう、広く開放されているDNSサーバーのことです。ドメイン名をIPアドレスへ変換する役割は普段プロバイダの設備が担っていますが、その代わりとして使える公開された選択肢がこれにあたります。
現実世界に例えると、パブリックDNSは誰でも引ける公開の電話帳のようなものです。契約先が用意した冊子を使ってもよいし、より速く引ける公開版を選んでもよい。調べたい相手が同じなら、どちらを引いても行き着く先は変わりません。
パブリックDNS図解
プロバイダのDNSとの違い
| 項目 | プロバイダのDNS | パブリックDNS |
|---|---|---|
| 設定 | 契約すると自動で使われる | 自分で指定する |
| 提供元 | 契約している事業者 | 公開している企業や団体 |
| 利用範囲 | その回線の契約者 | 誰でも |
| 付加機能 | 基本的な変換のみ | 危険なサイトの遮断などもある |
覚えやすい番号が使われる
パブリックDNSの多くは、手で入力しやすいよう、規則的で短い番号が割り当てられています。同じ数字が並ぶものや、一桁の数字を繰り返すものが選ばれているのは、設定画面に打ち込む場面を想定してのことです。
速さが改善することがある
変換にかかるわずかな時間は、ページが表示され始めるまでの体感に影響します。世界中に設備を置いている提供元であれば、近い場所から素早く答えが返るため、環境によっては応答が改善することがあります。
備えとしての使い道
契約先の設備に不具合が出たときの代わりの経路として使える点も利点です。また、危険なサイトへの接続をあらかじめ遮る機能や、成人向けの内容を遮る機能を備えたものもあり、家庭での安全対策として選ばれることもあります。
設定はどこで変えるか
変更する場所は二通りあります。ルーターで指定すれば家じゅうの機器にまとめて適用され、パソコンやスマートフォン個別に指定すればその端末だけに効きます。まとめて変えたい場合はルーター側で設定するのが手軽です。
閲覧の傾向が提供元に渡る
見落としてはならない点です。どの名前を調べたかという記録は、DNSを提供する側に渡ります。つまり、どんなサイトを見ているかの傾向が相手に伝わることになります。無料で提供されている以上、扱いの方針は確かめておきたいところです。
社内では使えないことがある
会社のパソコンでは注意が要ります。社内だけで使われている名前は、外部のDNSでは変換できず、業務システムにつながらなくなるおそれがあります。組織の端末で設定を変えるのは避け、管理者の指示に従うのが基本です。
暗号化して問い合わせる方式もある
近年は、問い合わせの内容を暗号化して、途中で覗き見られたり書き換えられたりするのを防ぐ方式が広がっています。主要なパブリックDNSはこれに対応しており、対応するブラウザや端末を使えば、より安全にやり取りできます。



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