データ型(Data Type)とは、プログラムやデータベースで扱うデータが、整数なのか、文字列なのか、日付なのかといった「データの種類」を表す決まりのことです。単に「型」とも呼ばれます。データ型によって、そのデータに使える計算や操作、コンピューターの中で使う記憶の大きさが決まります。
現実世界に例えると、データ型は台所の保存容器の種類のようなものです。汁物は密閉できる容器に、乾物は袋にと、中身に合った入れ物を選べば、こぼしたり傷めたりせずに扱えます。
なぜ種類を分けるのか
データ型が必要な理由です。コンピューターの中では、すべてのデータが0と1の並びで記録されているため、それが数なのか文字なのかを決めておかないと、正しく扱えません。同じ「12」でも、数として扱えば足し算ができますが、文字として扱えば「1」と「2」の並びです。種類をはっきりさせることで、計算の誤りや意図しない動きを防げます。
代表的なデータ型
よく使われる種類です。多くのプログラミング言語には、次のような基本のデータ型が用意されています。
| データ型 | 表すもの | 例 |
|---|---|---|
| 整数型 | 小数点のない数 | 個数、年齢 |
| 浮動小数点数型 | 小数点のある数 | 身長、割合 |
| 文字列型 | 文字の並び | 名前、住所 |
| 真偽値型 | 正しいか誤りかの2択 | ログイン済みかどうか |
| 日付型 | 日付や時刻 | 誕生日、注文日時 |
扱える範囲が決まっている
型ごとの限界です。データ型には、記録に使う大きさがあらかじめ決まっているものが多く、表せる値の範囲にも限りがあります。たとえば32ビットの整数型では、およそプラスマイナス21億までしか表せません。範囲を超える値を入れると、数が突然マイナスに変わるといった「オーバーフロー」が起きるため、扱うデータに合った大きさの型を選ぶ必要があります。
型の変換
種類を変える操作です。あるデータ型の値を、別のデータ型に変えることを「型変換」や「キャスト」と呼びます。たとえば、画面の入力欄に入力された数字は、多くの場合いったん文字列として受け取るため、計算に使う前に整数型へ変換します。小数を整数に変えると小数点以下が切り捨てられるなど、変換によって情報が失われることもあるので注意が必要です。
型を決めるタイミング
言語による違いです。JavaやC#のように、プログラムを書く時点で変数の型を決めておく言語を「静的型付け」、PythonやJavaScriptのように、実行するときに型が決まる言語を「動的型付け」と呼びます。前者は型の誤りを実行前に見つけやすく、後者は手軽に書けるのが長所です。最近は、動的な言語にも型の情報を書き足せる仕組みが広まっています。
データベースのデータ型
データベースでの使われ方です。データベースの表を作るときも、列ごとにデータ型を指定します。決まった長さまでの文字列、整数、日付、金額のように小数の誤差を許さない数値型などを使い分けます。列のデータ型を正しく決めておけば、日付の欄に文字が入るといった誤ったデータの登録を防げ、並べ替えや検索も正しく行えます。
複数のデータをまとめる型
応用的な型です。基本の型のほかに、複数の値をまとめて扱うためのデータ型もあります。同じ種類の値を順番に並べる「配列」や、名前と値を組にして持つ「連想配列(辞書)」が代表的です。さらに、オブジェクト指向の言語では、クラスを定義することで、自分で新しいデータ型を作ることもできます。
型を意識するメリット
身につけておきたい考え方です。データ型を意識してプログラムを書くと、不具合を防げるだけでなく、コードを読む人にもデータの意味が伝わりやすくなります。たとえば金額を整数で持つのか小数で持つのか、郵便番号を数として持つのか文字として持つのかは、仕様に関わる大切な判断です。郵便番号を数として持つと、先頭の0が消えてしまうことがあります。


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