スクリプト(Script)とは、コンピューターに実行させたい手順を書き並べた、比較的小さなプログラムのことです。決まった作業の自動化や、Webページに動きを付ける処理などに使われ、多くの場合、書いたものをそのまま読み込んで実行する仕組みで動きます。
現実世界に例えると、スクリプトはお芝居の台本のようなものです。英語の「script」は、もともと台本や脚本を意味します。台本に書かれた順にせりふや動きが進むように、コンピューターも書かれた順に手順を実行していきます。
プログラムとの違い
よく出る疑問です。スクリプトもプログラムの一種ですが、一般に、あらかじめ機械語に変換しておく大規模なソフトウェアではなく、その場で読み込んで実行する、目的のはっきりした小さめのプログラムを指します。明確な境目があるわけではなく、作り方や使われ方の違いから呼び分けられている言葉です。
主なスクリプトの種類
身近なところで使われているものです。スクリプトは、動かす場所や目的によって、さまざまな種類が使われています。
| 種類 | 動く場所 | 主な用途 |
|---|---|---|
| シェルスクリプト | LinuxやmacOS | サーバーの作業の自動化 |
| バッチファイル、PowerShell | Windows | パソコンの作業の自動化 |
| JavaScript | ブラウザー | Webページに動きを付ける |
| Google Apps Script | Googleのサービス | スプレッドシートなどの自動化 |
作業の自動化に使う
代表的な使い道です。毎日同じ手順で行うファイルの整理、データのバックアップ、ログの集計などをスクリプトにしておけば、実行するだけで一連の作業が終わります。決まった時刻に自動で実行するよう設定すれば、人が操作しなくても作業が進みます。手作業による入力の誤りや、作業の忘れを防げる点も大きな利点です。
Webページの中のスクリプト
私たちが毎日触れている例です。Webページでは、HTMLの中にJavaScriptのスクリプトが組み込まれており、ボタンを押したときの動きや、画面の一部の書き換えなどを担っています。ブラウザーの設定でスクリプトを無効にすると、多くのWebサイトが正しく表示されなくなるほど、欠かせない存在になっています。
スクリプトの動かし方
実行の仕組みです。スクリプトは、それを読んで実行する専用のソフトウェアが、書かれた手順を上から順に解釈しながら動かします。ファイルをダブルクリックして実行するものもあれば、コマンドを入力する画面から呼び出すもの、決まった時刻に自動で起動するよう設定するものもあります。動かす環境に合った種類を選ぶことが大切です。
スクリプト言語との関係
似た言葉の整理です。スクリプトを書くのに向いた、手軽に実行できるプログラミング言語は「スクリプト言語」と呼ばれます。PythonやJavaScript、Rubyなどがその例です。スクリプトは書かれた手順そのもの、スクリプト言語はそれを書くための言葉、と分けて考えると分かりやすくなります。
知らないスクリプトは実行しない
セキュリティの注意点です。スクリプトはパソコンを自由に操作できるため、メールに添付されたファイルや、出どころの分からないスクリプトを実行すると、ウイルスに感染したり、データを消されたりするおそれがあります。Windowsでは、安全のために、初期設定ではPowerShellのスクリプトを自由には実行できないようになっています。
小さく作って育てる
作るときのこつです。スクリプトは、最初は数行の小さなものから始め、必要に応じて少しずつ機能を足していくのが一般的です。ただし、大きくなりすぎると読みにくく、直しにくくなります。誰がいつ使っても同じ結果になるよう、説明のメモを書き添え、規模が大きくなったら、きちんとしたプログラムへの作り直しも検討しましょう。
あわせて知っておきたい用語
- スクリプト言語:
手軽に書いてすぐに実行できる、プログラミング言語の一種です。 - シェルスクリプト:
シェルで実行するコマンドを、ファイルにまとめて書いたものです。 - JavaScript:
Webページに動きを付けるために使われる言語です。 - マクロ:
ソフトウェアの一連の操作を記録して、自動で実行する機能です。


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