v6コネクト(ブイロクコネクト)とは、株式会社朝日ネットが提供している、IPv6のインターネット接続サービスのことです。2019年9月に提供が始まり、プロバイダ各社へ卸す形で供給されています。
現実世界に例えると、v6コネクトは複数の運送会社が共同で使う、大型の物流拠点のようなものです。荷物を届ける相手と直接やり取りするのは各運送会社ですが、その裏側では共通の設備が荷さばきを担っています。
提供元と位置づけ
v6コネクトを提供する朝日ネットは、VNE(仮想網事業者)と呼ばれる立場にあります。VNEは、NTT東日本・西日本の光回線網とインターネットとをつなぐ役割を担う事業者で、国内に数えるほどしか存在しません。
朝日ネットは自社でもプロバイダ事業を営んでいますが、v6コネクトについては他のプロバイダにも提供しており、契約先のプロバイダによっては、気づかないうちにv6コネクトを使っているということもあります。
IPoEネイティブ方式での接続
v6コネクトのIPv6接続は、IPoEのネイティブ方式で行われます。従来のPPPoE方式のようにIDとパスワードによる認証を挟まないため、認証設備に通信が集中せず、夜間などの混雑しやすい時間帯でも速度が落ちにくいという利点があります。
IPv4通信は二つの方式から選べる
IPv4にしか対応していないサイトへ接続するための仕組みとして、v6コネクトにはDS-Lite方式とIPIP方式の二つが用意されています。この二本立てが、v6コネクトの特徴のひとつです。
| 方式 | IPv4アドレス | 特徴 |
|---|---|---|
| DS-Lite | 動的(共有) | 一般的な家庭向け。アドレスを複数の利用者で分け合うため、ポート開放に制約がある |
| IPIP | 固定(占有) | グローバルIPv4アドレスを固定で割り当てる。ポート数の制限がなく、外部との直接的な通信ができる |
IPIP方式が向いている用途
IPIP方式ではポートの使用に制限がかからず、インターネットとの間で端から端までの通信ができます。自宅や事業所にサーバーを置いて外部へ公開したい場合や、拠点間をVPNで結びたい場合など、固定のアドレスが必要になる用途で選ばれています。
DS-Lite方式との使い分け
ウェブサイトの閲覧や動画視聴といった一般的な使い方であれば、DS-Lite方式で不便を感じる場面はほとんどありません。外部から自宅の機器へアクセスする必要があるかどうかが、方式を選ぶうえでの分かれ目になります。
対応ルーターが必要
v6コネクトを利用するには、選んだ方式に対応したルーターが必要です。DS-Lite方式とIPIP方式では設定内容が異なり、機器によってはどちらか一方にしか対応していないこともあります。メーカーが公開している対応表で確認しておくと確実です。
他のVNEサービスとの違い
国内のVNEサービスには、日本ネットワークイネイブラーの「v6プラス」や、インターネットマルチフィードの「transix」などがあります。IPv4通信の方式が事業者ごとに異なるため、使えるルーターやポート開放の可否にも違いが生じます。回線が同じでも、契約するプロバイダによって使い勝手が変わってくるのは、このためです。


コメント